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北海道 不明男児 無事保護

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ケンサク結果

無事だったのは水分の摂取と保温が大きい。
1.6月3日午前7時50分ごろ、北海道鹿部町内の陸上自衛隊の駒ケ岳演習場内の施設で発見
2.すり傷以外に目立った外傷や衰弱した様子なし。
3.自衛隊の演習場には寝泊まり用の施設があり、ここを利用した模様

発見までの6日間

自衛隊施設内で寝泊まりしていた

28日に置き去りされ、行方不明だった男児が発見された。
しかも、目立った外傷も衰弱もなく元気な状態であるという。
 
ニュースを聞いた瞬間、一体どうやって生き延びたのかと思ったが、内容を詳しく聞いて合点がいった。
どうやら、男児は早い段階で自衛隊の演習場に辿り着き、その中にある宿泊施設で寝起きしていた様だった。
 
自衛隊の演習場には、廠舎と呼ばれる宿泊用の建物が存在する。
作りは新旧によって若干変わるが、基本的に水道が設置され、埃っぽいマットレスが山積みされている。
このマットレスと水道を利用して、男児は生き延びていた。

水分の重要性

以前の投稿記事でも触れたが、人間は絶食状態でもそうそう簡単に死ぬ事はない。
記録では1ヶ月もの間を絶食で過ごした人も存在するぐらいだ。
 
しかし、こと水分となるとそうはいかない。
水分を摂取しない場合は持って3日ぐらいが限界であるという。
災害現場で良く言われる『76時間』とは、人間が水分無摂取で生存可能な時間を表しているのだ。
 
また、水分は可能な限り清浄な物が望ましい。
浄水器を通さずに河川の水を飲む場合、そこに存在する大腸菌や微生物、重金属や化学物質の影響は無視できない。
下手な水を飲んだばかりに下痢になどなろうものなら、体力と水分は余計に消費され、衰弱してしまっていただろう。

体温保護

恒温動物である人間は生存に適する温度の幅がかなり狭い。
特に上限は41℃と、理想的な体温から7℃上昇すれば危険域に入る。
対して下限は28℃以外となっているが、これはあくまでも下限であり、低体温はもっと早い段階から影響を及ぼす。
 
まず、体温が35.5℃になると疲労しやすくなり、疾病が発症する確率が高くなる。
これは体内の酵素や代謝、免疫力が大幅に低下するためである。
これは体温の低下に伴い比例して影響度が大きくなる。
 
次いで、32℃前後まで冷えてくると意識障害が発症し始める。
意識がはっきりせず、反応が鈍くなり、正常な判断ができなくなる。
こうなると、危険を判断したり適切な処置を行うことが困難となり、死亡する確率はぐっと高くなる。
 
こうして考えると、体温の下限は32℃前後と考えたほうが、生存という意味では正しいだろう。

男児の努力と幸運

さて、今回の男児である。
男児は自衛隊の施設に寝泊まりし、水道を利用できていた。
この影響は大きい。
 
1.不明期間中の降雨と朝露で身体が濡れることを免れた。
2.風の直撃を免れた。
3.清浄な水分を十分に摂取できた。
4.野生動物の被害を免れた。
 
この中の1つでも欠ければ、おそらく男児がここまで無事な姿で発見されることは無かっただろう。
バイバル技術など何も知らない子供は、恐怖から逃れるために足を動かし続ける努力を行い、幸運にも生存に適する環境に辿り着いたのだ。

関連ワード

普段から体温が低めの人は、様々な影響を受けやすい。
可能ならば改善するべきだろう。
少しでも知識に目を通しておけば、いつか役立つかもしれない。
極限状態の時、生存術が検索できるとは限らない。

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